オープンイノベーションにおける特許戦略⑴

 最近,「オープンイノベーション」という言葉を耳にすることが非常に多くなりました。今週の火曜日(2017/4/25)にも,例えば,虎ノ門ヒルズでオープンイノベーションカンファレンスがありました
 https://creww.me/ja/openinnovation-conference-2017

 しかしながら,オープンイノベーションにおける特許戦略はあまり語られていないように思いますので,ここで少しだけ触れたいと思います。

 まず,オープンイノベーションとは,Wikipediaでは,次のように定義されています。

オープンイノベーション(英: open innovation)とは、自社だけでなく他社や大学、地方自治体、社会起業家など異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせ、革新的なビジネスモデル、研究成果、製品開発、サービス開発、組織改革、行政改革、ソーシャルイノベーション等につなげるイノベーションの方法論である。

 例えば,最近盛んに行われているのは,ハッカソンやアクセラレータプログラムですが,この定義に照らせば,古くから行われている「共同開発」もオープンイノベーションに該当します。また,「特許ライセンス」なんかも該当しそうです。

 このオープンイノベーションを,
  ①成果物創作/既存技術の利用・公開
  ②オープン度
の2軸で類型化すると,次のように図示されます。

 オープンイノベーションには,「自分以外の第三者に対して自分の技術を開示する」という側面があります。それゆえ,これらの類型それぞれについて,それぞれに応じた特許的なリスクがあります。
 次回以降は,その特許的なリスクとその対応策について述べていきたいと思います。

弁護士 溝田宗司